岩湧山の登山道「滝畑ダムから岩湧山へ」

岩湧山の登山道「滝畑ダムから岩湧山へ」

秋のある日に滝畑ダムから岩湧山へ向かいました。 (2008年)

ここではその時の写真を使って、滝畑ダムから岩湧山への道の様子などをご紹介します。
スタート地点へは「滝畑ダム」バス停でバスを降りて新関屋橋へ向かって歩きます。(車の場合は駐車料金に1000円ほど必要です。)

 このコースは四季彩館周辺の駐車場に車を置き ”きゅうざかの道”や”いわわきの道”を行くのとは違ってダイトレを長く歩きますが、あまり急な登り・下りも無く気軽にきれいな森の中の山歩きを楽しめます、一度チャレンジしてみてください。


歩いたコース:岩湧山登山口→カキザコ→岩湧山山頂→きゅうざかの道→四季彩館→神納バス停

出発地点の滝畑ダム

滝畑ダム周辺の紅葉

滝畑ダム周辺の山の紅葉も見頃を迎えていました。
 地図には岩湧山までの道に「美しい雑木林」があると記載されていますので、そこの紅葉を楽しみに出発します。


滝畑ダム周辺の紅葉
新関屋橋

左は新関屋橋です、ここからダイトレが槙尾山・施福寺へと続きます。
 新関屋橋の道路を挟んでの反対側に以下の写真のトイレがあります、その裏に岩湧山の登山口があります。

登山口にあるトイレ

岩湧山の登山口

岩湧山の登山口

ここから岩湧山まで約4km(約120分)・施福寺まで約3.8km(約100分)掛かると、ダイヤモンドトレールの案内に書いてあります。(目安です。)


岩湧山の登山口
千石谷林道

岩湧山登山口から登り始めるとすぐに林道(千石谷林道)に出ますので、この林道を斜めに横切って岩湧山へ進みます。


 この千石谷林道を進むと”大滝”に行けます。


千石谷林道から登り始めて最初の展望ポイント。

最初の展望ポイント

岩湧山までの道中のところどころで展望が良くなり明るくなるのでホッとしますが、このコースでは昼間でも暗い森の中を歩いたりしますので一人で行く場合はラジオを持って行くといいと思います。

昼間でも暗い森

また暗い森の中を行く。

凛としたの森。

きれいな杉の森

このあたりのダイヤモンドトレールの道幅は狭く、木の根が飛び出していたり石や岩も落ちているので足元に注意して歩く必要があります。


 まっすぐ伸びる木の姿と木の香りからは凛としたものを感じます。

きれいな杉の森

遠くに光滝寺キャンプ場が見える、見晴らしのいいところ。

向かいに見える山は上山?

 再び見晴らしがよくなって遠くに光滝寺キャンプ場が見えて車が数台駐車していました。
 出発時は曇っていた天気もいつの間にか晴れていました、ところで向かいに見える山は上山だろうか?


 今朝まで降っていた雨が水蒸気となって霞のようになって向かいの山の紅葉がかすんで見えていました、空気が澄んでいたら きっときれいな紅葉を見ると事が出来たでしょう。


きれいな紅葉

足元できれいに紅葉していた葉っぱ。

光滝寺キャンプ場が見える、見晴らしのいいところ

よく整備されたダイヤモンドトレール(ダイトレ)。

よく整備されたダイヤモンドトレール(ダイトレ)

 やはりここは自然の中、山の地形は人間の都合に合わせてくれない、そこで歩きやすいように人の手で整備されているところが何箇所かあります。
 このおかげで快適なトレッキングを楽しむことが出来ます、でもここまでどうやってこの材料を運んできたのか興味があります。

カキザコからの雑木林。

カキザコからの雑木林

 持っている地図には「カキザコ」からの一帯は美しい雑木林とあります、今回この雑木林の紅葉に期待して出かけてきました。(少し時期が早かったかも。)


 植林された木と違ってどこか暖かみを感じる雑木林、道にも落ち葉のやわらかいじゅうたんが敷き詰められています。
 また今朝まで降っていた雨のせいで、湿気がすごく落ち葉のにおいが充満していました。

カキザコからの雑木林

落ち葉を踏みしめながら進みます。


 落ち葉に隠れた石や岩に注意しないとつまずいて転倒します、ところどころで大きな岩が顔を出しています。

大きな岩

大きな岩が転がっていたりもします。


 きれいに紅葉している木がありました地図にあるように美しい雑木林です、春の季節にもぜひ訪れてみたいと思います。

カキザコ周辺のきれいな紅葉
カキザコ周辺のきれいな紅葉
カキザコからの雑木林
カキザコからの雑木林
カキザコ周辺のきれいな紅葉

千石谷を隔てて見える南葛城山方面。

千石谷を隔てて見える南葛城山方面

 やがて雑木林の出口が見えてきて、そこを抜けると見晴らしがよくなって、千石谷を隔てて南葛城山方面が見えました。

 ここでも朝まで降っていた雨のせいで遠くは残念ながらかすんで見えます。

地面がむき出しの道

 雑木林を抜けると、落ち葉は無く地面がむき出しの道に変わります。


紫式部の実

たまたま見つけた紫式部の実(多分)

階段のような木の根っこ

 また植林された森に入ります、地面に出てきている木の根っこが階段のようになっています。
 しかし気をつけないと足を引っ掛けそうです。


杉林

再び森に入ります。

杉の森

 上り500段と書かれた道しるべ、両脇にはかつて「岩湧山」と「滝畑」と書かれていたようです、ペンキが落ちて彫りだけがかろうじて残っていていました。


上り500段と書かれた道しるべ
杉の向こうの明るい日差し

 日没の時刻が迫ってきて森の中はいっそう暗くなり、明るいうちに岩湧山に到着できるかとあせりながら登り続けると、やがて木の向こうに明るい日差しが見えたので、岩湧山山頂に到着かと思いきや・・・。


残念、まだ先があるようです。

カヤの中に立つ鉄塔に到着。

鉄塔までの道

 森を抜けて鉄塔にそして岩湧山に向かって歩いていきます。


鉄塔までの道
鉄塔の下

 鉄塔に到着、岩湧山への道はこの鉄塔の下を通って行きます。


鉄塔
再び暗い森

そしてまた、暗い森に入っていきます。


 かなり時間が遅くなっていたので森の中はさらに暗くなっており、その森に入っていくのに勇気が必要になってきます。

 明るいうちに知っている道につかないと思ってピッチを上げて歩いたのですが、何度か木の根や石につまずいて転倒しそうになりました。

岩湧山山頂への最後の森に突入。

野生のリスなど木の実を餌にする動物たちがたくさんいそうな森

 落ち葉のにおいがする落葉樹の森です。


 カキザコの辺りの森もそうですが、野生のリスなど木の実を餌にする動物たちがたくさん住んでいそうな森です、ゆっくり歩けば木の幹に巣穴があいているのを見つけられたかもしれません。

神秘的な光景になった岩湧山の森

 この日は遠景がかすんではっきりと見えず、残念な思いを何度もしましたが、最後に岩湧山の森は神秘的な光景を見せてくれました。


 森の中に閉じ込められている水蒸気が日の光を映し出しています、この森を抜けると過去や違う世界に行けそうです。

ついに岩湧山山頂のカヤ場に到着。

カヤ場の入り口

 最後の森を抜けると、ぱっと視界が開けてカヤ場の入り口に着きました。


カヤ
カヤ場の道

 夕暮れまで本当にあとわずかな時に到着したので誰もいませんでした。


 写真には写っていませんが、空に飛行機が飛行機雲をひきながらどこかへと飛んでいきます、そしてきれいな青空が広がっていました。

岩湧山の山頂

 岩湧山の山頂に到着!!。

岩湧山の山頂

 でも岩湧山山頂に到着と、ほぼ同時に日が沈みました。

下山途中に金剛山方面を撮影

下山途中に金剛山方面を撮影。


 岩湧山のトイレ前で完全に暗くなる前にライトをザックから取り出し、きゅうざかの道へと急ぎましたが道を下る頃には真っ暗でした。

岩湧山の山頂

岩湧山の登山道「滝畑ダムから岩湧山へ」